2023/08/14 15:58
私たちは、フェミニズムをテーマにしたカフェのオープンを目指して集まったプロジェクト「L’heure Bleue (ルールブルー) 」の有志メンバーです。
私たちは普段、女性差別をなくし、ジェンダー平等な社会を実現するために様々な活動している中で、「フェミニズムをテーマにしたカフェがあったらいいね」という想いに共感し、プロジェクトを始めることにしました。
私たちのカフェでは、「フェミニズムを日常に」というビジョンのもと、「女性たちが連帯して元気になれる社会の拠点作り」を目指したいと考えています。
具体的には、「フェミニズムに関心がある人たちのリアルで安全な居場所を作りたい!」「まだフェミニズムに出会っていない人がフェミニズムに触れる入り口となるような場所を作りたい!」という構想です。
提供するコーヒーやスイーツは、味が美味しいのはもちろんのこと、フェミニズムの観点から仕入れ先を厳選し、カフェ営業を通じてジェンダー平等の実現に少しでも貢献しようと考えています。
他にも、このカフェに立ち寄れば、いろいろなフェミニズムの本・写真・アート・音楽・人・・・にも自然と触れられる、そんな場所にしたいです。
(1)フェミニズムに出会う入り口が乏しい
私たちの中には、2017年に#MeTooムーブメントが起こるまで、「ジェンダー」「フェミニズム」「女性差別」「性暴力」という言葉に触れる機会が全くなかったメンバーもいます。その間、様々なモヤモヤを抱えながらも、解決できずに生きてきました。
たまたま運良くフェミニズムを知ることにより救われたのですが、その一方で、女性差別や性暴力が生み出す生きづらさの原因に今もまだ気がついていない人、つまり、2017年以前の私たちのような人が、社会にはたくさん存在していることも実感しています。
それゆえ、「フェミニズムがアカデミックな話や意識の高い人たちの場だけにとどまらず、もっと普段の生活で自然に入ってくるような社会だったら、自分ももっと早くフェミニズムに出会えていただろうな」と感じてなりません。
そこで思いついたのがカフェでした。カフェは、多くの人が日常的に使うものです。サードプレイスになっている人も少なくありません。そのような場でフェミニズムに関連するカルチャーに触れられれば、足を運んで頂いた方の人生が、少しずつ変わるきっかけになれるのではないかと思っています。
(2)フェミニズムに共感する横のつながりが少ない
メンバーの何人かは、これまでフェミニズムに関するたくさんのイベントに出演・参加して来ましたが、来場した人たちから、「フェミニズムやジェンダーに関する価値観を共有して話せる友人が周りにほとんどいない」という話をたくさん聞いてきました。
確かに、インターネット上では、価値観を共有できるアカウント同士でつながれる時代になりましたが、そこでの交流と実生活とは乖離していることが多いですし、やはりリアルな人間関係でも価値観を共有できる人がいるか否かで、QOLが大きく変わる気がします。
その声に応えるために、これまで個別に友人を紹介したり、交流会という形で単発のイベントを開催してきたのですが、それでは広がりに欠けることから、常設の居場所・拠点の必要性を強く感じるようになりました。
以上のことから、私たちのプロジェクトでは、以下2つをミッションに据えることにしました。
(1)フェミニズムに出会っていない人が、フェミニズムに出会う入り口を作ること
(2)フェミニズムをテーマにしたリアルかつ安心できる交流を通じて、仲間作りや元気になれる居場所を提供すること
プロジェクト名および店舗名にした「L’heureBleue (ルールブルー)」とは、フランス語で陽が昇る前の青い空のことです。フェミニズムに出会って私たちの人生は大きく変化しましたが、それまでは夜明け前の暗い時間を延々と過ごしていたような気がします。きっとそのような人たちが社会にはまだたくさんいるはずです。
でも、夜明け前まであとほんの一歩。私たちの提供する「居場所」がきっかけでフェミニズムが日常になり、これからの人生が明るくなっていく。そうして夜が明けていくような感覚を体感してほしい。そんな思いを込めました。
具体的な店舗イメージについて、「こんな感じにしたいな」と考えていることを7つほど箇条書きでご紹介いたします。
◇女性たちがわきまえず、自分たちの抱える日々のモヤモヤを安心して吐き出し、元気の出る場所にしたい。
◇カフェ巡りが趣味の方が行きたいと思えるようなクオリティの高い店舗にしたい。たとえば、カフェメニュー、居心地の良さ、ワクワク感を作り出し、主に若い女性が気軽に立ち寄れる居心地の良い空間にしたい。
◇カフェを利用することが、女性支援に繋がる仕組みをつくるようにしたい。たとえば、メニューやカフェに置くものにはフェミニズムの観点から選定し、女性を応援できるような仕組みを取り入れたい。(例:女性焙煎師の豆を積極的に取り入れ、来てくれた方に届くようにするetc)
◇コミュニティカフェに近い機能も備えて、一人で来店しても他のお客さんと交流のできるように空間作りを工夫したい。
◇現在、DVや性暴力、セクハラやパワハラなどの被害に遭っているお客さんがいれば、適切な相談窓口に繋がることができるようにしたい。
◇フェミニズムやジェンダーについて発信している女性たちを、お店をあげて応援できるような仕組みにしていきたい。
◇まずは1店舗出すことに全集中しますが、同じようなモヤモヤを抱えている人は全国にいると思うので、いずれは全国の主要都市に店舗を展開したい。
※なお、ここで言う「女性」とは、トランス女性や、場合によってノンバイナリーやXジェンダーの方も含みます。
しばらくは単発のイベントを定期的に行い、常設の店舗オープンを目指します。応援よろしくお願いいたします☀︎